精路通過障害をおこす疾患

精路通過障害をおこす疾患

2023.06.02

精子の輸送路(精路)に異常をきたすことで射精をさまたげ、不妊の原因となる場合があります。

精巣上体炎、精管炎(クラミジア感染症)クラミジアなどの性感染症(STD)にかかると、精巣上体や精管が炎症を起こし、その後遺症として、精巣上体の中の細い管(精巣上体管)や精管がふさがることがあります。
結核が原因となって炎症が起こることもあります。
逆行性射精射精時に精液が膀胱に入ってしまう現象です。射精した感覚はあるのに、精液が全く出なかったり、量が非常に少なかったりします。糖尿病や、前立腺の手術などが原因となります。

感染症と男性不妊

● 精巣炎

  • 陰嚢ないし陰嚢内容の急激な有痛性腫脹をきたす急性陰嚢症の1つです。・造精機能障害を引き起こす精巣炎は感染や自己免疫反応など、さまざまな原因で起こります。
  • 最も多いのはウイルス性疾患である流行性耳下腺炎(いわゆる「おたふくかぜ」)に伴う精巣炎で、思春期以降の男性に多く発症します。
  • 精巣炎が両側性に起こることは少ないのですが、片側のみの炎症であっても抗精子抗体が出現し、対側の精巣には造精機能の障害を与える可能性があります。

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