免疫因子

免疫因子

2023.06.02

免疫反応が原因となり、受精や着床をさまたげることがあります。
身体の防御機能が本来害ではないものに対して過剰に反応し、排出しようとする免疫機能の異常は、卵子や精子に対しても起こることがあります。なぜ自分自身が作り出す卵子や卵巣を異物と判断してしまうのか、精子や受精卵を異物として排出しようとしてしまうのかについては、はっきりとしたことはわかっていません。

抗精子抗体女性の頸管粘液の中に、精子を異物として認識して攻撃する「抗精子抗体」が存在することもあります。この場合、精子は動きが悪くなり、全く動けなくなったりするので子宮腔へ進めなくなり、受精することもできなくなります。
抗精子抗体は、自己抗体(自分の体の中にもともと存在する成分に対してできる抗体)として男性の体からも検出される場合もあります。
抗透明帯抗体卵細胞の周囲を取り巻く透明帯は、精子を認識したり、多くの精子が受精することを防ぐなどの役割を担っています。これに対する抗体である「抗透明帯抗体」は、卵胞の発育や受精における精子の結合、精子の先体反応の誘起障害、透明帯からの胚の脱出障害の原因となる可能性があるといわれています。

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